予防接種

予防接種について

予防接種について予防接種は、感染すると重症化する深刻な感染症や、感染が広がりやすい病気の、感染予防や感染した場合の重症化予防のために行われます。予防接種で使われるワクチンは、弱毒化・無毒化されているため安全に抗体をつくることができます。抗体はタンパク分子であり、病原体を発見すると結合して身体から排除します。

感染症リスクを下げるためにワクチン接種を

当院では、成人のインフルエンザや肺炎球菌など、各種の予防接種に対応しています。ワクチンの在庫状況により即時対応できない場合もありますので、予防接種をご希望の場合には電話などによるご予約をお願いしています。また、ワクチンの取り寄せには通常2日程度かかり、流通状況によってはそれ以上かかる場合もあります。長くお待たせしそうな場合にはご相談します。

なお、インフルエンザワクチン接種は例年10月スタートです。肺炎球菌ワクチンに関しては通年、お受けできます。

インフルエンザ

インフルエンザの迅速検査は、発症後12時間程度経過し、ある程度ウイルス量が増え多段階で受けると正確な結果を得やすいとされています。発症12時間未満の場合、体内のウイルス量が少なく、正しく診断するのが難しい場合があります。最初に受けたインフルエンザの迅速検査で陰性の場合も、症状などで判断してインフルエンザの可能性が高い場合は翌日に再度迅速検査を受ける必要があります。
当院では、より少ないウイルス数でも正確な診断が可能な高感度インフルエンザ検出装置を導入しています。銀の微粒子に関する技術を応用し、インフルエンザウイルスをさらに目立たせることで早期の診断が可能になっています。迅速検査は5分程度で結果が判明しますが、高感度インフルエンザ検出検査の場合は結果が出るまでに15分程かかります。ただし、早期に有効な治療が可能になるため、重症化させずに回復できる可能性が高くなります。

インフルエンザワクチンの接種量と接種回数

6か月以上3歳未満 1回0.25ml 2回接種
3歳以上13歳未満 1回0.5ml   2回接種
13歳以上 1回0.5ml   1回接種

日本では、免疫力がまだ弱い13歳未満の場合、2回のワクチン接種が必要とされています。なお、1回目と2回目の間は、4週間程度開けることが望ましいとされています。そのため、13歳以下のお子さんが流行ピーク時に十分な免疫を持つためには、1回目の接種を11月半ばまでに受ける必要があります。

接種費用

1回:3850円(税込み)

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチン肺炎の主な症状は風邪とほぼ同じ発熱、咳、痰などですが、風邪と肺炎は全く違う病気であり、感染する部位も異なります。風邪は主にのどや鼻にウイルスなどが感染して生じ、肺炎は肺の中の肺胞が細菌などに感染して生じます。肺に感染を起こすため、息苦しさや呼吸困難などを生じやすく、悪化すると人工呼吸器などによる治療が必要になります。肺炎は治りにくく、高齢者は肺炎の感染リスク、重症化リスクが高くなり、肺炎による死亡者の約98%が65歳以上とされています。高齢者の死亡原因として肺炎は長年上位を占めており、感染しても症状に乏しいまま重症化しやすい傾向があり、注意が必要です。

副反応

注射部位の痛みや腫れ、2日程度の微熱などを起こす場合があります。ほとんどの場合、副反応は数日で自然に解消へ向かいます。重篤な副反応が起こるのは極めてまれです。なお、肺炎球菌ワクチンの接種後、5年以内に再接種(2回目接種)を受けた場合、注射部位の痛み・腫れ・赤みなどの副反応が強く出る可能性があると指摘されています。

接種に関する注意

肺炎球菌ワクチンの接種の対象は、高齢者です。
原則的に65歳以上の方であり、60歳から65歳未満の方で心臓・腎臓・呼吸器の機能の障害やヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能の障害があり、身体障害者手帳1級をお持ちの方も対象となります。
肺炎球菌ワクチン接種は一部費用が公費負担される定期接種です。自治体によって異なる場合がありますが、一般的には、過去に肺炎球菌の予防接種を受けたことのない方で、65歳・70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳の方が対象となっています。お住まいの市区町村の公式ホームページで詳細をご確認ください。
なお、再接種は5年以上の間隔をあける必要があり、再接種は定期接種の対象となりません。

費用

1,500円(税込み)

帯状疱疹(たいじょうほうしん)

子どもの頃にかかった水ぼうそうウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)はヘルペスウイルスの1種で、水ぼうそうが治った後も身体の中の神経節に潜伏します。長い年月が経過し、潜伏していたウイルスが再活性化して症状を起こしている状態が帯状疱疹です。水ぼうそうになった経験がある方は、誰でもかかる可能性がある病気です。加齢や疲労などによって免疫力が低下すると増殖しはじめ、神経の流れにそって神経節から皮膚へ増殖したウイルスが移動し、帯状の発疹や痛みを起こします。発疹が治った後にも強い痛みが長く残る帯状疱疹後神経痛を発症する可能性がありますので、予防や早期の適切な治療が重要です。

症状

帯状疱疹の主な症状は、はじめ皮膚の痛みが生じます。症状には大きな個人差があり、かゆみ、しびれ、チクチク・ピリピリ・ズキズキする痛み、違和感などがあります。その後、帯状に赤い発疹が生じて水ぶくれを伴います。発疹は数週間続き、身体の左右どちらかに現れることが多くなっています。症状が現れる場所は、上半身が最も多く、腕、胸、背中に現れやすくなっています。また顔や首などに生じることもあります。
発疹が消えた後も強い痛みが長く残ることがあり、日常生活に支障を生じることも珍しくありません。入院が必要になるほど強い痛みを生じる場合もあります。皮膚症状が消えた後も残る強い痛みは、帯状疱疹後神経痛と呼ばれます。できるだけ早く適切な治療を受けることで帯状疱疹後神経痛を生じる可能性を減らすことができます。

接種対象者

  • 50歳以上
  • 接種を受けることができない方
  • 免疫機能異常のある疾患がある方
  • 免疫を抑制する治療を受けている方
  • 副腎皮質ステロイド剤や免疫抑制剤などによる治療を受けている方
  • 妊娠している方、妊娠の可能性がある方

風疹予防接種・抗体検査

風疹とは

風疹は風疹ウイルスに感染して発症する急性の感染症で、飛沫によって感染し、1人の感染者が5~7人にうつすという強い感染力を持っています。感染後、潜伏期間2~3週間を経て、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。子どもの発症では比較的症状が軽いのですが、2千人から5千人に1人の割合で脳炎や血小板減少性紫斑病などの合併症が起こるとされています。成人が感染すると発熱や発疹などの症状を起こしている期間が子どもに比べて長くなります。
風疹の問題は、妊娠初期20週前までの妊婦さんが感染した場合、難聴・白内障・先天性心疾患などを持つ先天性風疹症候群の赤ちゃんが産まれる可能性があることです。日本では1回も風疹の予防接種を受ける機会がなく、免疫を持っていない世代が存在しており、毎年先天性風疹症候群の赤ちゃんの報告があります。
妊娠の可能性がある女性だけでなく、そのご家族や身近な方で抗体を持っていない場合は、予防接種を受けることが重要です。妊娠中には予防接種を受けられません。将来生まれてくる赤ちゃんの健康を守るためには、できるだけ多くの方が予防接種を受け、集団免疫をつくることが必要です。

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